製造技術力と分析力で
お客様のニーズにお応えします

高性能のマルチプラントを複数保有する高松工場は、塩素化反応の技術をベースに多種多様な化学製品を製造しています。
数十キロの試作段階から、小規模・中規模生産、数百トンの量産まで、お客様のニーズに応じて多様な形態での受託が可能です。

STRENGTHS

高松工場の3つの特徴

  • 特異な技術

    塩素ガスを用いる塩素化をベースに、技術展開しています。

  • 特有の設備

    高温反応缶、高粘度・高圧対応反応缶、超音波分散装置、塩素タンク、危険物冷凍倉庫など特長ある設備を保有しています。

  • 少量生産から量産まで対応

    受託規模は数十キロ単位から数百トン単位まで、無機、有機、高分子、分野を問わず対応可能です。

MAP

高松工場 施設地図

PLANT

プラント紹介

M1 Plant
中間試験設備 少量生産設備 少量危険物取扱所

数百リットルスケールのガラス製装置を主体とした反応 · 蒸留装置。生産方法を検証するための試験的生産を行う設備です。

設備 容量 材質 温度(℃) 圧力(hPa) 備考
反応槽 500L GL×ガラス −10〜150
蒸留缶 10L ガラス×SUS316L 常温~200 1 蒸留段数30段
蒸留缶 160L ガラス×ガラス 常温〜180 7 蒸留段数5段
蒸留缶 500L GL×ガラス 常温~170 7 蒸留段数3段
反応槽 500L SUS304 常温~150

注意:充填塔のある反応槽・蒸留缶の材質欄の表記は「蒸留缶材質」×「充填物材質」

M2 Plant
少量生産設備 少量危険物取扱所

オールガラス製(釜はGL製)蒸留装置とSUS· GL反応装置で、高純度製品の製造が可能です。

設備 容量 材質 温度(℃) 圧力(hPa) 備考
反応槽 2000L GL −10〜150
反応槽 5000L SUS316 −10〜170 ベンドリーフ翼
蒸留缶 1000L GL×ガラス 常温~170 7 蒸留段数3段

注意:充填塔のある反応槽・蒸留缶の材質欄の表記は「蒸留缶材質」×「充填物材質」

M3 Plant
実生産設備 危険物製造所

数百リットルスケールのガラス製装置を主体とした反応 · 蒸留装置。生産方法を検証するための試験的生産を行う設備です。

設備 容量 材質 温度(℃) 圧力(hPa) 備考
反応槽 3000L GL 常温~200 ベンドリ ーフ翼
反応槽 4000L GL −10〜150
反応槽 4000L GL −10〜150 フルゾーン翼
蒸留缶 2000L GLx 磁製 常温~170 10 蒸留段数3段
蒸留缶 4000L SUS316 常温〜250 10 蒸留段数15段
スクリュー
デカンタ
450L/h SUS304

注意:充填塔のある反応槽・蒸留缶の材質欄の表記は「蒸留缶材質」×「充填物材質」

M4 Plant
少量生産設備 少量危険物取扱所

100〜500Lの小型装置をそろえた生産設備です。

設備 容量 材質 温度(℃) 圧力(hPa) 備考
反応槽 100L GL −10〜150
反応槽 200L SUS316 −10〜150
反応槽 500L GL −10〜150
反応槽 500L GL −10〜150

注意:充填塔のある反応槽・蒸留缶の材質欄の表記は「蒸留缶材質」×「充填物材質」

M8 Plant
実生産設備

7,000〜17 ,000リットルのGL及びSUS大型反応装置群で、アルカリ反応が可能な設備です。

M5 Plant
実生産設備 危険物製造所 特定化学設備(塩素)

1,000〜10,000リットルスケールの各種装置を擁する本格的製造設備。塩素化· 高温反応装置・耐腐食性反応蒸留装置・粉体処理装置・40段精留装置等を備えています。

設備 機器No. 容量 材質 温度(℃) 圧力
(hPa)
備考
反応槽 R-111 1000L GL 10~150
反応槽 R-112 1000L GL 10~150
反応槽 R-113 2500L GL 10~140
反応槽 R-114 2500L GL 10~140
反応槽 R-102 3000L GL −10~150
反応槽 R-801 3000L GLx 磁製 10~140 13 蒸留段数5段
反応槽 R-101 6000L GL −10~150
反応槽 R-811 6000L SUS316 −10~170 13
反応槽 R-851 6000L SUS316 常温~140
反応槽 R-843 7000L SUS304 常温~80
反応槽 R-822 8000L GL 10~140
反応槽 R-841 8000L GL 常温~140 13 ベンドリーフ翼
反応槽 D-201 8000L GLx 磁製 常温~190 10 蒸留段数5段
反応槽 R-856 8000L SUS316xSUS304 常温~250 蒸留段数7.5段
反応槽 R-842 10000L GL 常温~120
反応槽 R-821 10000L SUS316 −10~140 13
蒸留缶 D-301 7000L SUS316LxSUS316L 常温~190 13 蒸留段数40段
遠心分離器 F-822 40インチ SUS304
遠心分離器 F-852 42インチ SUS316
真空乾燥機 K-852 3000L SUS304 常温~120 13
他 受槽貯槽

注意:充填塔のある反応槽・蒸留缶の材質欄の表記は「蒸留缶材質」×「充填物材質」

PF Plant
粉体工場 実生産設備 危険物一般取扱所

3,000 リットルSUS 圧力釜を備えた粉体専用設備。揮発性溶剤を含んだ粉体の取扱いが可能です。

設備 機器No. 容量 材質 温度(℃) 圧力
(hPa)
備考
反応槽 R-10 3000L SUS316L 常温~180   一圧容器0.6MPa
マックスブレンド翼
反応槽 R-20 6000L SUS304 常温~150    
晶析槽 R-30 6000L SUS304 常温~150    
蒸留缶 D-40 6000L SUS316L×
SUS316L
常温~170 13 蒸留段数20段
遠心分離器 CF-10 36インチ SUS304      
遠心分離器 CF-20 42インチ SUS304      
真空乾燥機 DR-70 4000L SUS316 常温~120 10
真空乾燥機 DR-75 3000L SUS304 常温~120 10  
他 受槽貯槽            

注意:充填塔のある反応槽・蒸留缶の材質欄の表記は「蒸留缶材質」×「充填物材質」

その他設備
危険物冷凍倉庫
  • 危険物冷凍倉庫
  • 超音波分散装置
  • 加圧・減圧単板ろ過機(SUS 500~1,000φ)
  • コニカルドライヤー(GL-1000L、SUS-1500L)
  • 塩素化装置(特定高圧ガス消費施設)
  • 窒素発生装置
  • イオン交換水製造設備
  • 廃水処理設備
ANALYTICAL EQUIPMENT

分析機器

ガスクロマトグラフ質量分析計
ICP発光分析装置

分析機器リスト

装置 仕様
ガスクロマトグラフィー FID、TCD検出器
ガスクロマトグラフ質量分析計 直接導入法、ヘッドスペース法
高速液体クロマトグラフィー UV-VIS、PDA、RI、蛍光検出器
ゲル浸透クロマトグラフィー RI検出器
イオンクロマトグラフィー 陰イオン
ICP発光分析装置
示差熱・熱重量同時測定装置
(TG-DTA)
 
示差走査熱量計(DSC)
赤外分光光度計
紫外可視分光光度計
X線回折装置
レーザー回折・散乱式粒子径分布測定装置  
動的光散乱式粒度分布測定装置
カールフィッシャー水分計 容量法、電量法
粘度計 E型、BM型
溶融粘度計
自動融点測定装置
自動滴定装置
HISTORY

高松工場の沿革

イヌイの製造部門は、明治時代末期に製塩業の副産物である苦汁から塩化マグネシウム・炭酸マグネシウムを製造する目的で開設されました。
その後、大正8年に高松市築港東海岸に工場を移転。昭和45年には、高松市香西本町に高松第二工場を建設し、これが現在の高松工場となっています。

1911年
(明治44年)
高松製薬所開設
1919年
(大正8年)
高松市築港東海岸に高松製薬所を移転
1936年
(昭和11年)
臭素、硫酸マグネシウムの生産を開始
1947年
(昭和22年)
局方塩の製造を開始
1951年
(昭和26年)
臭素、ブロム酸カリの生産を開始
1953年
(昭和28年)
農薬加工を開始
1959年
(昭和34年)
モノクロルフェノールの生産を開始
1970年
(昭和45年)
高松市香西本町に高松第二工場を建設
1980年
(昭和55年)
M-1プラントを建設
1984年
(昭和59年)
M-2プラントを建設
1987年
(昭和62年)
M-3プラントを建設
1990年
(平成2年)
医薬品中間体の生産設備として、M-5プラントを建設
1996年
(平成8年)
M-8プラントを建設
1999年
(平成11年)
M-5プラントを増設(一次)
2001年
(平成13年)
M-5プラントを増設(二次)
高松工場(高松市築港)に残っていた一部の生産設備を高松第二工場へ移転し、生産拠点を統合
2002年
(平成14年)
試験棟建設
2007年
(平成19年)
PF(粉体)プラントを建設
2008年
(平成20年)
M-5プラントを増設(三次)
2017年
(平成29年)
エコステージ1 認証取得(高松工場の環境方針PDF